もったいない、まだ食べられるのに

  • ~日本海老協会が
    できること~

    あなたは、どれくらい「食べもの」を捨てているでしょうか?日本で、食べられるのに捨てられる「食べもの」(いわゆる「食品ロス」)は、1年間で、約6,320,000tです。お茶碗1杯分のごはん(約136g)の「食べもの」が、毎日、捨てられます。(日本人1人当たりの計算)その一方で、国連が、お腹を空かせた人に配っている「食べもの」は、1年間で、約3,080,000tです(2014年)。

  • つまり、日本では、世界で「食べもの」に困っている人に配られている量の約2倍の「食べもの」が捨てられています。食べもしない「食べもの」をいっぱい買ってしまい、たくさん捨てています。

    「食べもの」の元は、「命」です。

    「食べもの」をムダなく頂くことで「食品ロス」を減らす。あなたの家計や周りの環境にも、きっと、プラスになるはずです。

~日本海老協会ができること~

エビの輸入量は、年間230,000t(2017年現在)。エビの国内自給率は、約9%(2016年現在)。あなたが食べるエビのほとんどは、輸入品です。しかし、わざわざ海を渡って運んできたのに、多くのエビが「3分の1ルール」で食べられずに捨てられています。「3分の1ルール」は、「食べもの」業界のならわしです。まず、「食べもの」を「作った日」から「美味しく食べられる日」までの間を3つに分けます。「作った日から美味しく食べられる日までの3分の1の時までに、お店に運ぶこと」、「作った日から美味しく食べられる日までの3分の2の時までに、お客さんに売ること」という、古くからの、しきたりです。日本の国のルールではありません。 この古いしきたりでは、エビせんべいが180日間は美味しく食べられるとすると、作ってから60日までにお店に運び、120日までにお客さんに売ります。120日を過ぎると、多くのエビせんべいは、まだ60日も「美味しく食べられる」のに、捨てられてしまいます。お菓子屋さんなどの集まりでは、「この古いしきたりには、まともな理由はなく、せっかく作った「食べもの」をムダにするだけ」と言われています。

また、「できるだけ新しいものをお客さんに食べてもらう」としても、このしきたりは、厳しすぎるようです。アメリカでは、さっきのエビせんべいは90日までにお店に運べばよく、フランスやイタリアでは120日まで、イギリスでは135日までにお店に運べば良いことになっています。

日本海老協会は、輸入業者(海外から「食べもの」を買う会社)やメーカー(「食べもの」を作る会社)など参加企業60社(2018年現在)と協力し、「食品ロス」を減らす活動を行っています。

「美味しく食べられる」のに、「3分の1ルール」のせいでお店に置けなくなったもの、印刷ミスで規格外になってしまったもの、などをお求めやすい値段でお届けします。また、日本海老協会は、美味しいエビがいつまでも食べられる地球を守ることが社会的な責任であると考えております。

日本海老協会は、世界中で高まっている「もったいない」精神を活かし、「食品ロス」を減らす活動を通じて社会に貢献していきます。

  • また、日本海老協会は、2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に則り、食糧の損失・廃棄の削減、海洋資源の保全、地球環境への取り組みをつなぎ合わせる活動を行います。そのため、日本海老協会は、エビの「ゆりかご」となるマングローブの植林を行う世界的な協働プロジェクトに、営業利益の1%相当額を寄付します。みなさまのご賛同とお力添えをお願い申し上げます。

~命の森 マングローブ植樹プロジェクト~ https://www.nichireifresh.co.jp/inochinomori/

「もったいない精神を世界につないでいく」~食品ロスに関する国際的な関心の高まり~

2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」において、食糧の損失・廃棄の削減、海洋資源の保全、地球環境への取り組みをつなぎ私たちができる一歩として貢献活動に参加いたします。

目標12. 持続可能な生産消費形態を確保する 12.32030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減少させる。12.52030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。

目標14. 持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する 14.c「我々の求める未来」のパラ158において想起されるとおり、海洋及び海洋資源の保全及び持続可能な利用のための法的枠組みを規定する海洋法に関する国際連合条約(UNCLOS)に反映されている国際法を実施することにより、海洋及び海洋資源の保全及び持続可能な利用を強化する。

目標15. 陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する 15.22020年までに、あらゆる種類の森林の持続可能な経営の実施を促進し、森林減少を阻止し、劣化した森林を回復し、世界全体で新規植林及び再植林を大幅に増加させる。

引用文

• 消費者庁「食べもののムダをなくそうプロジェクト」 http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/information/food_loss/ 消費者の皆様に向けた啓発用チラシが掲載されています。チラシはダウンロード可能です。

• 農林水産省「食品ロスとは」 http://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syoku_loss/161227_4.html 食品ロスを減らすための農林水産省の取組の情報が掲載されています。

• 農林水産省「FOOD ACTION NIPPON」 http://www.syokuryo.jp/index.html 食料の輸入増加には様々な問題があります。食料自給率や私たちの食生活について考え、行動するための様々な情報を紹介しています。

• 消費者庁「食品の期限表示に関する情報」 http://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/about_foods_with_function_claims/ 食品の期限表示制度に関する意見交換会の情報などが掲載されています。

• 農林水産省「なぜ?なに?食育!!」 http://www.maff.go.jp/j/syokuiku/index.html 食べ物を大切にする心や健康的な食生活を実践できる力を育てる「食育」に関する情報が掲載されています。

• 環境省「食品リサイクル関連 | 関連資料」 http://www.env.go.jp/recycle/food/kanren_siryo.html 食品ロスを減らすための環境省及び自治体の取組の情報が掲載されています。

• 内閣府大臣官房政府広報室「政府広報オンライン」 https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201303/4.html 世界の合言葉「もったいない」食品ロスを減らすために ひと工夫!が掲載されています。

• 国際連合広報センター「政府広報オンライン」 http://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/

2030年に向けて世界が合意した「持続可能な開発目標」(SDGs)である「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」情報が掲載されています。